社会的な常識がある人は売り建玉から入っていくのが難しい

日経225mini先物の説明59

基本的に株式投資の場合は「買い」目線でトレードしています。日経225先物指数でも株価に連動していますので「買い」目線でトレードしている方は多いでしょう。

株価が上昇することを期待してエントリーするというのは理想的な考え方であります。テレビやニュースを見ていると「日経平均株価が上昇中です」となれば買いたくなるのは当然です。

しかし、株価を「売り」目線でトレードしている人は少ないのが現状です。そして売りと買いのトレード方法やタイミングはまったく違う働き方をしますので、ただ反対売買すれば良いという考えは危険であります。

価格が買いトレンドを形成するときは穏やかな曲線を描きながら上昇していく
価格が売りトレンドを形成するときはとんでもないスピードで瞬時に下落していく

上昇トレンドは緩やかに上昇して行くのにも関わらず、下落トレンドは一気に加速して下落していくケースが多いのです。

「売り」からエントリーすることに抵抗がある

おそらく、「レンジブレイク買い」や「押し目買い」に的を絞っているトレーダーならば、上昇中に「高値売り」することに抵抗があるかもしれません。

それは売りは儲からないという考えを持っているからかもしれません。そして普段の生活からかけ離れていて、習慣的に馴染みがないというのも原因かもしれません。

商売をするのにも、貯金をするのにも資金を積み上げることをしなければなりません。常識的に考えると資金を切り崩していくことはしないわけです。

つまり社会的常識や社会に精通している経歴が長い人ほど「売り」に対して偏見をもっているということですね。

しかし、それが相場の世界で正しいかどうかは別の判断になります。上昇トレンドと同じくらいに下落トレンドも注意深く監視していくことが大切なのではないでしょうか?

「逆張り」の考え方だから難しい

下落トレンドの初動というのは、価格が順調に上昇している絶好調のときにやってきます。つまり「こんなところで売ってしまって良いモノだろうか?」というような場面になります。

いつも弱気派トレーダーが利益を得られているのは逆張り的な発想を兼ね備えているからでしょう。そして情報やニュースに関してほとんど参考にしていない場合が多いのです。

価格が、高値圏辺りで停滞を繰り返しながら山なりになって来た時は「売り」のチャンスかもしれません。

下落トレンドの初動は逆張り的な発想が必要であっても、トレンドが形成してしまえば順張り的に乗っていけば良いわけです。

相場の価格は上下の変動を繰り返しているだけです。上昇することだってあれば下落することだってある。そして、時々は停滞して動かないこともあります。

下落トレンド中は怖くて売れない

上昇トレンドはやがて終焉を迎えます。高値圏で抵抗ラインを超えられずに、何度もトライしている場合です。やがて山なりに価格が戻ってくる時は、下落トレンドの初動なのかもしれません。

高値圏から価格を下げてきたから押し目買いするトレーダーが多いわけです。そこに一気に売りをぶつけてこようとする攻防が始まります。

・買い建玉の量が売り建玉よりも多い 上昇ブレイクを形成
・売り建玉の量が買い建玉よりも多い 下落トレンドを形成

やがて売り方が有利に働いた場合は、一気に下落を加速していきます。そのときの支持ラインなどが崩れ始めて、「こんなに下落していくのか?」というようなパニックに陥ります。

高値圏で買い建玉をホールドしていたトレーダーはあまりの出来事で、心理的にも落ち着かない状態が続きます。こういう時が損切りできない理由なのでしょう。

大幅に下落しているのにもかかわらず買い方は建玉をホールドしている。そして、やがて価格が落ち着いてきた時に、冷静になって損切りする。気づいた時には想像もつかない大損失になっています。

再び上昇トレンドに戻していく

高値圏で買ってしまい安値圏で投げ売りしてしまう。残念ながら個人投資家なら良くあるパターンかもしれません。損切りラインを守っていないどころか逆指値を設定していないと、最悪のシナリオが待っていることになります。

では安値圏での「投げ売り建玉」を、誰が「新規買い」しているのでしょうか?間違いなく外国人投資家たちでしょう。それはチャートと出来高を見れば一目瞭然です。

彼らは、個人投資家が我慢しきれずに一斉に投げ売りした場面を見逃しません。逆に買い建玉をぶつけて攻防を繰り返します。

価格はやがて安値圏で落ち着いてから再び上昇し始めるのです。直近のケースだと2016年06月24日(金)~07月15日辺りまでの日足チャートを思い出してください。

直近1か月間はUE離脱した日から下落していない

イギリスが国民投票によってEU離脱が決定されました。その日は大幅に下落しましたが、その日の最安値14790円を下回ることなく、再度上昇していきました。

・慌てた個人投資家は冷静になって15000円辺りで投げ売りした
・冷静な外国人投資家は落ち着いて15000円辺りで買い仕込んだ

このように外国人投資家は、つねに個人投資家の真逆の位置にいるのです。こんなところで仕込んでいるのか?と思うような場面でポジションを積み重ねていることが多いのです。

やがて下落トレンドは落ち着いて保ち合い相場にトレンドが切り替わっていきます。そしてタイミングを見計らって上昇トレンドに向かっていきます。

売りは買いと同じくらい儲かる

このように、日経225先物は上昇トレンドでなくても利益を得られるわけです。買い目線だけに的を絞るのではなく、売り目線にも気を配ることが大切です。

ゆっくりと1ヶ月間くらいかけて上昇トレンドを作り上げて価格を押し上げたとします。それをわずか3日間で下落トレンドに変えてしまい価格が元の位置に戻ってしまう事もあります。

それくらい下落トレンドのスピードというのは速いモノです。それに追いつけるかどうかは別として、冷静に対応できるかどうかが大切でしょう。

じっくりと焦らずにトレードの検証と研究を繰り返していきましょう。