日経225先物の相場観です。
1週間、「寄付・高値・安値・終値」の
価格の動向から確認していきましょう。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 値幅 |
27730 | 28020 | 26760 | 27040 | 1260 |
まず先週の相場。日経平均株価は28000円近辺でのもみ合いでスタートしましたが、米国の長期金利上昇に伴うハイテク・グロース株の下落や東証株価指数(TOPIX)の算出ルール見直しによる売りがかさなり、週の半ばでは大きく下落する展開となりました。
今週の展開。米国の長期金利上昇スピードが速まっている影響で株式市場には上値を抑える動きになりますが、ここからさらに売る要因も乏しく堅調な展開になることが予想されます。今月後半から始まる決算発表ではウクライナ情勢による資源高や地政学リスクを意識した内容になると思いますが、円安による利益のかさ上げや見通しのアップサイドも考えられることで、それなりに悪くないと市場が認識すれば株価の押し上げにつながると考えられます。
米国の逆イールドは株価にとってネガティブなのか!?
米国の逆イールドが話題となっており、株式市場にとってネガティブであるといった投稿が多くなっております。これ自体は否定できず、米国債券市場は将来の景気減速を先取りする動きであると言えるでしょう。
では過去の逆イールド(2年債-10年債のギャップ)の動きを見てみると、2000年9月と20007年10月に起こっております。その時の株式市場は堅調な動きが継続しております。その後、2000年の時には半年程度、2006年では1年半程度の上昇トレンドが継続しました。そう考えると確かに水準的なピークを意識せざるを得ませんが、そこまですぐに株式市場が下落トレンドに入るとも考えられません。むしろ一時的な要因で売られすぎたものは買い戻されるくらいのスタンスで良いのではないかと考えます。世の中で言われている、資源高、地政学的リスクは米国経済にとってはマイナスばかりではなく、むしろプラスに働いているのです。
今週のレンジ予想として、
26500~28000円辺り。
今週、休場日はございません。
個人投資家と海外投資家の動向
3月・第5週目。
個人投資家 915億
海外投資家 3603億
ちなみに、投資家別の売買動向。今後、価格の方向性を把握するための材料になります。特に、海外投資家の動きには注目しています。海外投資家は3月第5週は買い越し(3603億)となり5週連続で売り越しも終了しました。また、個人投資家も買い越し(915億)に転じて、2週連続で大幅な売り越しから少しだけ買い戻す動きとなりました。依然として海外投資家・個人投資家ともに身軽な状態であると言えます。
米国市場はどうなっていくのか
米国、主要指数のレンジ予想。
NYダウ平均株価、34200~35500ドル辺り。
原油価格、1バレル93~105ドル辺り。
恐怖指数、VIX17~24辺りが意識される。
今週、15日(金)は聖金曜日で休場となります。
米国市場全体のボラティリティもだいぶ落ち着いてきましたのでこれからはファンダメンタルに沿った値動きに移っていくでしょう。長期金利の上昇が続いており、ハイテク・グロース企業にとっては上値の重い展開が続いておりますが、バリュー株が堅調に推移しているため、全体的には底堅い動きが続くと考えられます。
為替市場はどうなっていくのか
為替ドル円のレンジ予想。
今週、123.00~125.50円辺り。
約2.5円(250pips)程度のレンジを想定。
日米の金融政策の違いが鮮明になっており、方向的には円安に振れやすい状況が続くでしょう。4月に入り日本に金融政策は国際買いを増やすなど緩和方向に進んでおります。一方で米国ではインフレが引き続き市場の重要なテーマになっておりますので、どちらかといえば引き締め見方が継続していくでしょう。このような背景から方向的には円安とみるのが普通だと考えます。
日本市場の動向を更新します
明日、ブログにて更新していきます。