週末を挟んで建玉を持ち越すのはハイリスクである

日経225先物の投資において、週末による価格差が生じる場合があります。つまり、価格のギャップアップ・ダウンという事です。

金曜日・ニューヨークセッション終了時間帯は、翌05時30分。ここから、週末を迎えて月曜日・東京セッション開始時間帯は、午前08時45分。この間で、機関投資家によるポジションの調整などが実行されれば、日経225先物の価格に対して、ギャップ差が生じます。

当然の事ながら、毎回ギャップアップ・ダウンが生じるわけではありません。たまに、起こり得るからこそ、とてもインパクトになって、印象的なのであります。

もしも、250円~400円程度の大幅なギャップに巻き込まれたら、どうなる事でしょうか。もちろん、進行方向と同じ建玉であれば、相当の利益を確保する事ができます。

しかし、大抵の場合は進行方向と、真逆の建玉を保有してしまうケースが高いのであります。何故ならば、そこは外国人投資家やヘッジファンドによる仕掛けの場面だからであります。

個人投資家に向けて罠(ワナ)を仕掛けるヘッジファンド

外国人投資家や、熟練のヘッジファンドディーラ達など。彼らの存在は、投資の世界において別格であります。建玉の保有量、環境、投資の戦略など。とにかく、われわれ個人投資家が立ち向かえるような相手ではないという事です。

個人投資家に対して、ここで買いなさい。とか、ここで売りなさい。とか。一度も会話したことのない存在であるのにもかかわらず、チャートを使って、コントロール指示を出せるようなプレイヤーなのであります。

個人投資家を罠に落とし入れるために余念がありません。とにかく、見事であるとしか言いようがない程、完ぺきなチャートを作り上げていくのであります。

テクニカル分析は便利だけれど頼り過ぎない事が大切です

価格の分析を行う時には、チャート以外でもテクニカル分析を使用すると便利であります。移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、MACD、スローストキャスティクス、RSIなど。

とにかく、現在の証券会社のツールを使用すれば、テクニカル分析においては、申し分ないでしょう。現在の価格を、数値化してくれて、とても便利なのです。

しかし、余りにも頼り過ぎてしまう事も問題なのであります。例えば、移動平均線がゴールデンクロスしたから「買い」。デットクロスしたから「売り」なのか。

実際は、そんな簡単に動くようなモノではありません。むしろ、教科書通りの新規エントリーをしてしまうと、格好のターゲットにされることになり、ロスカットさせられる原因にもなり兼ねないでしょう。

複数のテクニカル分析を組み合わせたとしても、答えは数千通り以上あるわけです。結局のところ、使い方を間違ってしまうと、相当苦労を強いられる可能性の方が高いのであります。

TV、メディア、新聞などの情報はとても正確です

例えば、日経平均株価を調べたければ、すぐに情報を与えてくれます。そして、日本の市場においても、米国市場においても、政治的・経済的情報。そして、地政学的な情報など。

個人では情報収集することができないレベルを瞬時に提供してくれるのが、TV、メディア、新聞であるという事です。しかも、かなり正確な数値を間違えることなく提供してくれます。

しかし、彼らの情報に主観を混ぜて情報伝達する事が多いのも事実であります。例えば、日経平均株価が大幅に下落した場合は、悲観的な情報発信になりがちです。逆に、大幅に上昇した場合は、楽観的な情報発信になりがちです。

すると、個人投資家においては、情報に対して敏感に反応してしまいます。すると、「順張り」で仕掛けてしまい、高値圏で高値を掴み、安値圏の踏み上げられてしまう。

メディアは、情報伝達のプロフェッショナルです。しかし、投資のプロフェッショナルではありません。その違いを、しっかりと認識して、情報を吸収しなければならないでしょう。

価格のギャップ差に巻き込まれないようにする

とにかく、価格のギャップアップ・ダウンに巻き込まれないようにする事が大切です。では、どうすれば良いのでしょうか。簡単な事としては、建玉の持ち越しを禁止する事です。

つまり、東京セッション⇒ロンドンセッション⇒ニューヨークセッションなど。各セッションにおいて、余程の「含み利益」にならない限り、建玉を持ち越すことなどリスクであります。

それに加えて、祝日、週末などのセッションを跨(また)いで、建玉を持ち越すこと。ただでさえ、数分先の価格を、先読みする事が困難な相場の世界。もしも、数日先の価格に、期待を込めてしまえば、それこそ、ギャンブルの対象となってしまうでしょう。