早急に【損切り】しなければ資金も時間も奪われて行く

「損切り」という行為は、どうしてあんなに難しいのでしょうか。頭の中では、理解しているはずなんです。しかし、いざ損切りの場面になると実行することが出来ない。理由を探せば、たくさんあります。恐らく、大きく2つの出来事が関係してくるでしょう。

・損切りする事によって、自分の資金が減ってしまうことを認めなければならない

・損切りする事によって、自分の戦略が間違っていたことを認めなければならない

この2つの行為というのは、投資において、もっとも避けたい場面であります。しかも、同時に受け入れなければならないのは、投資初心者にとっては、かなり過酷な行為なのでしょう。

なので、投資を始めた頃は、ロスカットが出来ずに含み損になってしまう。もしくは、そのまま、建玉を放置してしまい、追証に迫られてしまった。そのようなケースが多くあるようです。どうして、頭の中では理解できるのに、実行することが出来ないのか。

損切りする理由が曖昧である

まず、損切りすることが、どのような効果をもたらしていくのか。その事を理解していないからこそ、ロスカットする行為に対して、マイナスの要素として捉えているのでしょう。

さらに、自分自身で納得するような理由が必要です。何故ならば、自己資金が奪われる場面に遭遇するのですから、納得することなく、資金を取られるわけにはいきません。

社会的常識から考えれば、何かの対価として現金を支払います。食事、衣類、私生活用品など。現物であれば、土地、建物、不動産、車など。

では、225先物の投資において、「損切り」によって支払う対価ってなんでしょうか。正直、損失額を支払ったとしても、それに見合うような現物的な価値は受け取れないでしょう。

つまり、ロスカットした時点で、何も残らないのです。それどころか、メンタル面でのダメージも強くて、お金も減っていく。さらに、自分の戦略が間違っている。とにかく、八方塞がりな状態になることでしょう。

これから先も、損切りする行為に遭遇しなければならないのです。とにかく、避けて通れない場面であるという事です。どんなに、投資の経験を積んだとしても、慣れるような行為ではありません。

それよりも、まず受け入れる行為から始めなければならないでしょう。本当に、心の中に受け入れる。そして、時間を経過させて、心の隙間を解消させなければなりません。

自分で自身の行為に対して、納得する理由が必要なのです。個人投資家において、その理由が曖昧だからこそ、途中から都合よく変更してしまうのでしょう。

価格が戻ることを祈ってしまう

つい、自分の都合よく考えてしまうというのは、一旦は価格が、下落「上昇」してしまい損失になったとします。そこで、損切りラインに迫られているのにもかかわらず、都合よく逃げてしまう事があるようです。

すると、このように思います。価格というのは変動しているわけだから、いづれ、基準の価格に戻っていくだろう。だから、短期的な損失に過ぎないであろう。

これは、投資のマーケットの中では、致命的な考え方であります。早期に、考え方を改めなければ、外国人投資家のターゲットにされることは、時間の問題かも知れません。

相場の手強さを甘く見てはなりません。いつか、価格は戻るかも知れません。しかし、いつになるのか分かりません。その間も、ずっと、含み損を抱えながら生活する事はできますか。

あの時、どうして損切りできなかったか。という、考え方は後悔です。時間を過去に戻してほしい。早急に価格が戻ってほしい。など、自分の希望的観測が、祈りに変わってしまうのです。

そうなってしまうと、大抵の場合は心理的なメンタル面は追いついていきません。祈る事で解決できれば、誰であっても祈願するでしょう。

これから先は、現実逃避することは終了です。もっと、現実の出来事に対して、正面から受け入れる覚悟が必要なのです。投資とは、そういう、メンタル的な度量が必要なのです。

もがく行為によって泥沼に埋もれてしまう

価格が戻ることが難しいようであれば、ある秘策を思いつくかもしれません。投資においては、建玉の量や投資するスパンにもよりますが、リスク回避することも可能なのは知っているでしょう。

難平「ナンピン」することで損失額を減らす行為

FX取引をされている方は、よくナンピン戦略を好みます。これは、建玉の局面を逆手にとって、下落したら「買い」重ねて、押し目を狙っていく方法です。逆に上昇したら「売り」重ねて、戻りを狙っていく行為になります。

上手に戦略通りに行けば、建玉の量を増やしているので、リターンが倍増するという戦略です。ちなみに、FX投資家の中には、このナンピン戦略を上手に使って、収益を向上させている方はいらっしゃるでしょう。

しかし、日経225先物の投資において、ナンピンする行為は禁物です。何故ならば、先物は限月の入れ替えがある為に、決済の期限が決められているのです。その期限までに、価格が戻らなかった場合、どうなる事でしょう。

しかも、リターンできれば収益は倍増しますが、リスクも倍増するという事です。為替のマーケットのようなボラティリティや市場参加者が多ければ、価格は変動して回避することが出来るかも知れません。

ただ、日経225先物のマーケットというのは、市場参加者が少なく、ボラティリティが低いのであります。一旦、価格の変動があった場合、しばらく価格は戻ってこないのが定石なのです。

途転「ドテン」することで損失額を減らす行為

例えば、自分の新規建玉を「損切り」決済したとします。そこから、180度の方向転換をする。そして、時間の間隔を空けることなく、新規建玉エントリーする行為です。つまり、

・新規「買い」建玉を「損切り」決済して、すぐに新規建玉「売り」エントリー転換する

・新規「売り」建玉を「損切り」決済して、すぐに新規建玉「買い」エントリー転換する

もしも、上手にチャートの波を逆手に捉えて方向転換できれば、「ドテン」によって、最初の損失分を相殺できるかも知れません。

ただし、このドテンする行為は、相当のスキルと頭の切り替えが必要であります。とても、短期間でこなせる様な、簡単な行為ではない。そのような事も、理解しなければなりません。

長時間で「含み損」を抱えることはデメリットしかない

とにかく、時間軸を味方にしたいのであれば、「損切り」する決断は、早い方が良いでしょう。もしも、躊躇するような理由があるとすれば、それは、自分の都合でしか考えていないという事かも知れません。

投資というマーケットは、本当に難しいジャンルであると考えております。とくに、日経225先物の市場というのは、熟練された機関投資家たち、外国人投資家のトレーダーが存在してるのです。

パソコン画面に向き合って、チャートを眺めていると忘れてしまいがちです。マーケットには、ゴールドマンサックス証券や、クレディスイス証券のディーラーたちが、われわれと同じ土俵に立って参加していることを忘れてはなりません。