個人投資家というのは30分さえホールドすることができない・ましてや60分、120分、240分、各セッションを跨ぐことも躊躇ってしまう

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日経先物の価格が、新規建玉「エントリー」ラインに到達したので、建玉をホールドしたとします。自分自身の戦略方法やラインの位置に関しても申し分ありません。

なので、しばらく価格の推移とチャートの様子を見て、「利食い」ラインに到達するまで待ってみようと考えます。当然のことながらリスク回避として、「損切り」ラインも逆指値設定しておきます。

しかし、いざ建玉をホールドする状態になると、普段あまり気にならなかった些細なチャートの値動きが気になったり、その他の指標などを気にするようになるのです。つまり、様々なノイズに対して、とても敏感に反応してしまい、神経質になってしまう事があるのです。

それだけ、エントリー前と後では、心理的な働きかけが違ってくるのであります。それどころか、急に気が変わってしまって、自分自身が納得して建てたエントリーラインを、一旦決済しようと考えるようになるまでになってしまうのであります。

ホールドする事の責任に対して、気持ちが追いつかず、むしろ楽になりたい。そう思うようになってしまうのでしょうか?。これは、個人投資家において、よくあるパターンであります。

最初の30分間がホールド中は大切である

新規建玉をエントリーして、ホールドする時間帯において、最初の30分間はとても大切であります。いままで、ホールドする前は、あまり緊張感もなく、むしろ自分の戦略方法を計画している時間帯だったので、むしろ好奇心でいっぱいの時間帯であったはずです。

しかし、いざホールドした直後には、心境の変化が一変するのです。

・金額ベースで考えるようになるので、損失になる恐怖心が襲ってくる。

・様々な情報が気になり始めて、自分の戦略方法に不信を抱いてしまう。

・ホールドする対応に慣れていないために、すぐに決済しようと考えてしまう。

そのほかにも、色々な心境の変化が現れてくるのです。特に、メディアやテレビ、新聞などの情報には、とても左右されやすい状態になります。

そして、いつのまにかホールドする力が剥がれてしまい、キリの良い場面で決済してしまうのです。その複雑な心境の変化が、現れ始めるのが最初の30分間という事です。

もともと、スイングトレードというのは、ある程度の時間を味方につけて、利益をどんどん伸ばしていく戦略なのであります。

そのためには、30分程度の時間では、とてもじゃありませんが値動きに限界がありますし、大幅な利益を追求することはできません。

含み利益になるまでの手順を覚えておく

まず、エントリーしてから、すぐに利食できる場面などは、滅多に遭遇しないという事であります。例えば、デイトレーダーのように、どのような場面においてもチャンスがあればエントリーして、数十円単位の利益を積み重ねていけるのであれば、何の問題はありません。

しかし、デイトレード手法というのは、プロ向きの戦略であります。われわれ個人投資家が習得することができるような、簡単な手法ではないという事です。

さて、含み利益になるまでの手順なのですが、まずエントリーすれば5円~10円程度のスリッページが発生します。そして、新規建玉の手数料を証券会社へ支払う事になります。

この時点で、すでにマイナス収支からのスタートであるという事です。そして、どんなに理想の価格を追って、絶妙なタイミングでエントリーしたからといって、その価格帯が最安値・最高値で拾う事は不可能なのであります。

つまり、エントリーした後は、しばらく含み損が継続する時間帯なのであります。もちろん、エントリーした瞬間が、その時点での絶妙なタイミングであるケースもあるでしょう。

しかし、何度もエントリータイミングを経験していれば、そのようなケースは滅多に起こりません。たいていは、含み損からスタートして、辛抱強くホールドする時間帯が続くのであります。

そして、ようやく含み損から「プラスマイナスゼロ」あたりまで価格が戻してくるのであります。そこから、一気に「含み利益」に変化していくかどうかを見届けなければなりません。

「押し目買い」のチャンスはネガティブな市場のときに訪れる

例えば、「押し目買い」のチャンスがあったとします。価格が急に下落してしまい、何らかの要因によって、その他の指標「ダウ平均CFD、為替ドル/円、原油WTI価格」なども、軟調に推移している時です。

ほとんど、すべての指標が軟調であるために、日経先物も釣られて下落する事だってあります。ただし、ある程度は先読みすることで、指数価格は、いづれ回復するだろうという事も考慮しなければなりません。

つまり、マーケットや市場が最悪の状況の時に、「押し目買い」のチャンスというのは、訪れるのであります。投資において、「押し目」ができれば一人前。そんな格言があるように、これが習得できれば、投資の戦略において、かなりの強みになるという事です。

リスク範囲を受け入れて時間をかけてホールドする

新規建玉をホールドする状態になった場合、とにかく時間軸を味方につけることが大切です。そして、最初に体験しなければならない出来事は「含み損」の時間帯なんです。そこから、徐々に価格を戻し始めて、ようやく「含み利益」の時間帯に変化していくのであります。

その時のマーケットの状況によって、含み利益になる状態になるのが、どれくらい時間がかかるかは分かりません。しかし、ある程度の時間はかかることは覚悟しなければならないでしょう。

そして、個人投資家が一番迷いやすい「最初の30分」は、乗り越えなければならないのであります。ましてや、60分、120分、240分以上の経過は必要かも知れません。

あとは、戦略方法を変更する事の無いように、自信をもって投資に挑戦することも必要であります。じっくりと時間をかけることで、投資の癖が理解できるようになれば、それだけ自身にも繋がっていきます。